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京の伝統工芸品Shopping Spot「TAKENOKO」・京竹工芸を楽しむ

2023/04/04

読者の皆さん

 前回、横山竹材店での竹籠編み体験についてご紹介しましたが、今回は京都の豊かな伝統文化遺産を垣間見ることができる京銘竹・京竹工芸のお店「TAKENOKO」をご紹介します。

 店内に一歩足を踏み入れると、籠や盆、茶道具や家具など、さまざまな竹製品が目に飛び込んできます。ひとつひとつの製品に施された職人技と細部へのこだわりは本当に素晴らしく、竹の強度と耐久性、汎用性の高さから、日本で何世紀にもわたって京銘竹が使われてきた理由をよく理解することが出来ます。

 「TAKENOKO」 は伝統的な竹製品に加え、京銘竹を使ったモダンで革新的なデザインの製品も提供されています。照明器具からスタイリッシュな家庭用アクセサリーに至るまで、古くからある竹素材の多様性と適応性を伝えるためのアンテナショップ機能も持ち合わせています。

 運が良ければ、SHOPの奥で熟練の職人さんが竹ひごを編んで複雑なデザインに仕上げていく工程を見ることもできるんですよ。

 伝統的な京竹工芸技術を守りながら、モダンなデザインも取り入れるという同社の取り組みは、古くからある「真竹(まだけ)」素材の適応力と汎用性の高さを示すものです。今日のような変化の激しい現代社会においても、伝統工芸・技術を守り、自然由来の古き良きものを大切にし、日常使い出来る製品に引き立てることの重要性を再認識させてくれるものです。

 小さなお土産から大きな家具まで、その一つひとつが京都の伝統工芸士の技術と芸術性を物語っています。

 〒602-8062 京都市上京区亀屋町155(油小路通下長者町角) Google Map

 工房訪問の上、京銘竹・京竹工芸品の世界に入門ご希望の方は、以下から体験のご予約をお願いします。

 :👉 横山竹材店 (TAKENOKO

 文・写真データ提供: Anastasiya Bulkavets (ArigatoCreative.co)

 翻訳・編集:京都伝統産業ミュージアム 佐藤裕