ブログ

色鮮やかな交趾焼工房 洸春窯(洸春陶苑) 訪問

2023/02/07

読者の皆さん

今回ご紹介するのは、中国南部から日本にもたらされた伝統工芸品「交趾焼」(別名「コーチ焼」)を手がける陶芸工房「洸春窯(洸春陶苑)」です。京都の東山にある工房で、三代目となる高島慎一さんが工房を営んでおられます。洸春窯(洸春陶苑)は1943年の創業以来、日本の伝統工芸品である交趾焼を作り続けており、その品質は国内でも高い評価を受けています。

交趾焼は3次元的な質感や模様が特徴で、素焼きの土に円錐形の絞り具(イッチン)で模様を付け、窯の中で低温焼成されています。洸春窯(洸春陶苑)の交趾焼の陶磁器は、細部までこだわって作られており、洗練されたデザインや 高い品質が注目され、多くの人に愛されています。

七宝(しっぽう)は髙島さんの作品に用いられる代表的な文様です。吉祥文様とされる日本の伝統的で幾何学模様は、単色だけでなく多色のものもあり、どちらも息を呑むほど美しく印象に残るものです。

工房を訪れた人は、ショップに展示されている作品の職人技を鑑賞したり、素焼きの陶磁器に自分で絵付けをする体験ができます。(その様子は来週お伝えする予定です。)また、工房内を見学して陶芸作家のクリエイティブな現場の空気感に触れ、制作中の注文済(オーダー)の作品を覗いてみるのもいいでしょう。

工房訪問と京焼・清水焼や伝統の技「交趾の陶磁器」を詳しく学びたい方は☞からご予約をお願いします。

☞ 洸春窯:洸春陶苑

文・写真提供:ブルカヴェツ・アナスタシア (ArigatoCreative.co/jp)

翻訳・編集:京都伝統産業ミュージアム 佐藤裕