読者の皆さん。

　京都の「西陣」が日本一の帯の生産地である事をご存知でしょうか？「西陣」は伝統的な手仕事を基本に、常に新しい技術を取り入れて時代にマッチした製品づくりに取り組んでおられます。西陣織の約70％の機屋さんが「帯」を生産されており、そのシェアは全国のおよそ60％と言われています。

本展「MILESTONESー余白の図案」は、京都・西陣に残された2万点の帯図案がもつ「余白」のデザインに着目した斬新な展覧会です。西陣織の約20にも分業化された工程は、全て図案の作成から始まります。本展で紹介される約2 万点の図案は、その下書きにあたる未着彩の図案です。図案家が後世のクリエイションのために残したとされる「余白」であり、それぞれの時代の色を反映させる事のできるデザインの元となります。ぜひともこの機会に当時の図案家の想いを探って見られるのはいかがでしょうか。

開催期間              2022年4月23日～7月18日（月）　＊休館日　　6月27日

開催時間              9:00～17:00（入館は16:30まで）　

会　　場       　　京都伝統産業ミュージアム　地下１階　企画展示室

料　　金      　　 一般当日　800円（18歳以下無料）

　　　　　　　　前売・学生・各種割引　500円　☞事前予約の割引はこちらから

　皆様のお越しをお待ち申し上げます。

　文：京都伝統産業ミュージアム　佐藤裕

　写真撮影・提供　 Anastasiya Bulkavets (ArigatoCreative.co)