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日本の伝統工芸品で「こどもの日」を祝う

2022/05/03

読者の皆様、こんにちは。

日本ではこの時期、4月29日の「昭和の日」に始まり、5月5日の「こどもの日」までの一連の祝日を、日本人は親しみを込めて「ゴールデンウィーク」と呼んでいます。最後の「こどもの日」は1948年に正式に国民の祝日に制定されましたが、それ以前は「男の子の日」として知られていました。(一方、女の子は3月3日の「ひなまつり」で祝うことになっています。)そのため、伝統的には男性的な強さ、勇気、活力、力強さを象徴する飾り物が選ばれてきました。

京都では、男の子の成長を願い、祝うために、地元で手作りされた工芸品を飾ることがよくあります。室内に飾るのは、鎧兜や刀、弓矢など、武士の鎧の一部分だけを飾ることもあります。

また、室内では、厄除けや開運を祈願して作られた「五月人形」を飾るのも素敵な演出のひとつです。桃太郎と金太郎は、日本の子供たちが大好きなヒーローです。京都の五月人形は、日本の伝統的な宮廷文化や儀式、衣装への造詣が深く、職人の技術も伝承されていることから、細部にまでこだわることで知られている。

屋外での飾り付けとしては、男子がいる家庭では、「鯉のぼり」を家の外に掲げることもあり、その数は家族の人数と同じ(父、母、子の3人以上)であることがあります。

ライフスタイルの変化、都市生活、居住スペースのコンパクトさにより、多くの手作りの装飾品はミニチュア化された形で作られ、時には現代風にもアレンジされて、細かいところまで目を見張る魅力的装飾品となっています。このような品質の良いものは、長く何十年も使える真の家宝であり、家族のすべての世代に喜びをもたらすしてくれるものです。

文: Anastasiya Bulkavets (ArigatoCreative.co) 写真データ:京都伝統産業ミュージアム

日本語翻訳:京都伝統産業ミュージアム 佐藤裕