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工房訪問 横山竹材店(TAKENOKO)

2023/03/07

読者の皆さん

 昨年、「竹工房 喜節」を訪れ京銘竹の強さ・しなやかさ、そして美しさに感嘆した私たちは、京銘竹についてもう一度深く学んでみたいと考えました。竹は日本では古くから家屋の建築から、身の回りの道具・籠の製造に至るまで、あらゆる用途に使われてきた万能な素材です。柔軟性があり軽いので、さまざまな製品に最適な素材であることが知られています。

 横山竹材店は京都で100年以上にわたって高品質の竹材・竹製品を作り続けている老舗の竹工芸品メーカーです。皆様には今回、同社との協力により工房内施設を訪問・見学、製品一つひとつに込められた想いや、職人技を肌で感じていただく機会を提供したいと思います。

 横山竹材店が他の竹材メーカーと差別化されているひとつに、新しい製品開発(イノベーション)に対する意欲があります。2014年専務取締役、横山裕樹さんの開発チームでは、それまで総務省消防庁が禁止していた内装建築への利用を可能にする独自の技術「防炎竹」の登録に成功されました。

 工房訪問では 横山裕樹氏の伝統的で熟練した京銘竹の加工技術を目の当たりにすることができます。「油抜き」といわれる、竹の表面を下からガスバーナーで熱し、竹の表面が自然な緑から白に変わるまで、布で竹の油を拭き取る工程です。

 また、職人の作業風景や竹の保管倉庫の見学、様々な種類の高品質な京銘竹との出会い、京都の伝統工芸品である京銘竹についての質問など、京都を代表する職人の仕事場を見ていただくことができます。

 また、同社のアンテナショップ「TAKENOKO」では、伝統的な竹の編み方を学び、自分だけの竹かごを作る制作体験教室も開催されています。(これについては、今後の記事にご期待ください!)。

 工房訪問で、京銘竹の生産工程・京竹工芸品について、興味をお持ちの方はこちらから👉工房訪問体験のご予約をお願いします。  👉 横山竹材店(TEKENOKO)

 文・写真提供:Anastasiya Bulkavets (ArigatoCreative.co/jp)

 翻訳・編集:京都伝統産業ミュージアム 佐藤裕