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伝統工芸士 森俊山氏 インタビュー

2022/11/22

 あなたの経歴について少しお訪ねします。どのようなことに影響されて現在の道を選択されたので しょうか?

 家業に入ってから、乾山のデザインに影響されて目指せ「平成乾山」との思いで、現在も二重構造などの作陶に励んでおります。

 仕事を続けられる中で、最も困難だったことはどのようなことでしょうか?

 焼き物は生き物なので、納期限定の商品は日程が迫って来た時に精神的な重圧が苦労と感じます。

 ご自分の仕事のどんなところがお好きでしょうか?

 作った物は残っていくので、自分の作品が料理店で出てきたり、ホテルで思いがけず自分の作品に出会った時には喜びを感じます。

 陶芸の制作活動においてのインスピレーションの源はどのようなものでしょうか。

 作品と向き合っていると、自ずと改善点や、次への展開が見えて来ます。

 ここ2、3年のコロナ禍における事態は、あなたの仕事や業界にどのような影響を及ぼしましたか?

 人の動きが止まり、販売先が今迄の小売店やデパートから、通販やネット販売に移行して来ています。

 これから数年間の計画や目標は何ですか?達成されたいことはどのようなことでしょうか?

 新たな販路を求めて、SNSやYouTubeを通じて技法やデザインの見所等を伝えて新しい顧客や海外に発信し、売上に繋げて行きたいと考えています。

 工芸品やデザイン愛好家へ、あなたの作品・製品のお勧めポイントを教えてください。人々の生活にどのようなプラスの影響を与えることができるとお考えですか?

 俊山窯ではオリジナルの土をブレンドし、風合いや色合いに他の窯より温かみが出るよう意識しています。会話が弾んだり、空間に潤いを与えたり出来るのではないかと思っています。

京焼・清水焼の工房見学・体験はこちらからご予約ください。 ☞俊山窯

インタビュー・写真提供:ブルカヴェツ・アナスタシア (ArigatoCreative.co/jp)

編集:京都伝統産業ミュージアム:佐藤裕