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株式会社西川紙業:オリジナル御朱印帖制作体験

2023/12/26

 読者の皆さん  数週間前、私たちは西川紙業を訪問し、西川佐織代表取締役にインタビューをさせていただきました。和紙の魅惑的な世界と和紙を使ったユニークな紙製品が生み出される様々な方法の紹介を受けました。そこで、この訪問をさらに思い出深く、印象深いものにするためにも、私たち自身でのこだわりの御朱印帳作りで締めくくることにしました。  日本では御朱印帳は寺社参拝の必需品です。伝統的に御朱印帳は上品な布や紙の表紙で装丁され、墨書と鮮やかな朱色の印が、僧侶や神社関係者によって署名、捺印されるようにページが装丁されています。御朱印には、寺社名、参拝日、そして時には加持祈祷が記されることもあります。

 御朱印帳の制作を前に、職人による製本実演でまずはお手本を示していただけます。日本のではお馴染みのアコーディオン方式の製本がどのように仕上げられていくのか知りたい方はぜひこの機会に見学し、質問をしてみてください。御朱印帳の本体の部分はすでに準備されていますのでご安心ください。(そうでないと我々で糊付けするには時間がかかりすぎることになります。)

 表紙と裏表紙は同じデザインでも、違うデザインでも構いません。そして、表紙を厚紙に糊付けして準備し、中に御朱印帳の特徴である柔らかな手触りを出す発泡剤(紙)をはさみ込みます。表紙を中ページに貼り付ければ御朱印帖の完成です。インストラクターがすべての工程を指導し、必要に応じてお手伝いもしてもらえます。

 ところで、 

 御朱印帳への畏敬の念は宗教の枠を超えているのではないでしょうか?伝統に深く根ざしながらも、これらの通行手形(身分証)は神仏へのつながりや、有意義な体験を求める現代の旅行者たちの共感を呼んでいます。寺社仏閣の御朱印収集をされる信者でなくとも、御朱印帳を他の用途(プライベートな日記や写真集、メモや落書きなど)に使うことももちろんできます。

工場見学や京の色紙短冊和本帖について知識を深めたいとお考えの方は、こちらからご予約をお願いします。

 ☞ 株式会社西川紙業 

 文・写真提供: Anastasiya Bulkavets (ArigatoCreative.co)

 翻訳・編集 京都伝統産業ミュージアム 佐藤裕